この記事の監修者
医学博士 大塚 亮
2021.10.26
【お医者さんのコラム】朝食に食物繊維をとるべき理由は?知っておきたい朝食のセカンドミール効果
食事のとき、野菜から先に食べる「ベジファースト」を実践している人は多いのではないでしょうか?
確かに、野菜を先に食べるのは血糖値コントロールによい習慣ですが、その効果を最大限に生かすために効果的な食べ順を知っておきましょう。最初に野菜を食べたら、次に食べるのは、たんぱく質が豊富な肉や魚、卵類がベストです。そして、最後に炭水化物をとることで、血糖値の急上昇を防ぐことができます。
また、この血糖値コントロールを一日中持続させるために実践していただきたいのが、
朝食に食物繊維をたっぷりとることです。特に、朝は水溶性食物繊維が豊富な納豆、山芋、菊芋、海藻類の味噌汁、シリアル、生の果物などをメニューに取り入れるのがおすすめです。
1日のうち最初にとった食事の血糖値は、2回目以降の食後血糖値にも影響を及ぼします。つまり、朝食でたっぷり食物繊維とって血糖値の上昇を抑えると、昼食後の血糖値もゆるやかになるのです。
これを「セカンドミール効果」といいます。
セカンドミール効果を活用すると、朝食にたっぷり食物繊維を食べておけば、
昼にサンドウィッチや丼ものなどの炭水化物が多い食事をとったとしても、
血糖値の急上昇を防ぐことができます。
毎食野菜をたっぷり食べるのはムリ!という人も、朝食だけはしっかり食物繊維を食べましょう。
それだけで、1日の食後血糖値を上手にコントロールできるのです。
仕事の合間にパパっと昼食を済ませなければならない方も、
これならできそうだと思いませんか?
具体的には毎朝少なくとも5g以上の食物繊維をとることを目標にするとよいでしょう。
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この記事の監修者
医学博士
大塚 亮
おおつか医院院長。医学博士。循環器専門医。
オーソモレキュラー・ニュートリションドクター(OND)認定医。大阪市立大学医学部附属病院循環器内科、ニューヨーク州 Columbia University Irving Medical Center, NewYork–Presbyterian Hospital、西宮渡辺心臓脳・血管センター勤務を経て、おおつか医院院長に就任。日本内科学会・日本循環器学会・日本抗加齢医学会に所属。
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