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医師・専門家監修

この記事の監修者

医学博士 大塚 亮

2020.12.19

【お医者さんのコラム】体内の活性酸素を無害化してアンチエイジング&免疫力アップ

ビタミン・ミネラルなどの栄養成分とは別に、アンチエイジング&免疫力アップに役立つ「ファイトケミカル」も健康維持に大きく役立つ成分として、注目されています。

ファイトケミカルとは、野菜や果物、豆、海藻などの植物がもつ色素や香り、渋み・苦味、アクなどを指し、害虫や紫外線、有害物質から身を守るために植物自らが作り出した機能性成分のことです。その数は現在わかっているだけでも1万種を超えるとも言われています。

ほとんどのファイトケミカルには抗酸化作用があり、体内の過剰な活性酸素を無害化することから、がん予防、老化防止、免疫力向上、代謝の促進、肥満予防など、様々な働きが期待できると言われています。

 

いろいろなファイトケミカル

ファイトケミカルは、その性質によって「ポリフェノール」「カロテノイド」テルペン」「イオウ化合物」「糖関連物質」の大きく5つに分類されます。それぞれに作用が違うので、単体でとるよりもいろいろ組み合わせてとるほうが高い効果を期待できます。同じ野菜ばかりでなく、複数の野菜、豆、海藻というように、バランスよく体に取り入れましょう。

 

代表的なファイトケミカルと期待できる働き

  • ポリフェノール

・アントシアニン(なす、ブルーベリーなど)……眼精疲労の回復、動脈硬化の抑制

  • カテキン(緑茶、紅茶など) ……殺菌作用、血糖値の抑制
  • カロテノイド

・βカロテン(にんじん、かぼちゃなど) ……抗がん作用、皮膚・粘膜強化

  • リコピン(トマト、すいかなど) ……血流改善・生活習慣病予防
  • テルペン

・ジテルペン(ローズマリー、セージなど) ……抗がん作用、消化吸収の促進

  • リモネン(柑橘類など) ……新陳代謝の促進
  • イオウ化合物硫化アリル(ねぎなど) ……抗がん作用・抗菌作用
  • 糖関連物質

・βグルカン(きのこ類など) ……抗がん作用・免疫力向上

 

 

この記事の監修者

医学博士

大塚 亮

おおつか医院院長。医学博士。循環器専門医。
オーソモレキュラー・ニュートリションドクター(OND)認定医。大阪市立大学医学部附属病院循環器内科、ニューヨーク州 Columbia University Irving Medical Center, NewYork–Presbyterian Hospital、西宮渡辺心臓脳・血管センター勤務を経て、おおつか医院院長に就任。日本内科学会・日本循環器学会・日本抗加齢医学会に所属。

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