2022.01.23
【お医者さんのコラム】高血圧には2種類ある!?簡単セルフチェック
もし今あなたが「高血圧」と診断されたら…?
食事に気を付ける、生活リズムを整える、運動をするなどさまざまな点から健康について見直しますよね。なかでも高血圧の対策として「減塩する(塩分を控える)」がパッと思いつく方が多いのではないでしょうか。もちろん健康を維持するために減塩に努めることは大事なことです。しかし高血圧には塩分の影響を受けやすい「食塩感受性高血圧※1」と、そうでない「食塩非感受性高血圧※2」があります。つまり減塩をして血圧が改善されやすい人とそうでない人がいるということです。
高血圧と診断されたら、まず減塩を試してみて◎
もし減塩をしたことで血圧が下がったら食塩感受性タイプといえるでしょう。さらに減塩に努めるとともに、血圧を下げる作用のあるカリウムの積極的な摂取を。カリウムは腎臓で排出されたナトリウムが再度吸収されてしまうのを防ぎ、尿へ排泄されやすくしたり、体内を循環している血液量や心臓から全身に送り出される血液量の増加を抑えたりする働きがあります。ただし食塩非感受性高血圧であっても、腎臓保護のために減塩することをおすすめします。
自分のタイプを知って健康な体を目指しましょう。
※1 食塩感受性高血圧とは・・・塩分の影響を受けやすく、とりすぎてしまうと腎臓の塩分排出を担う遺伝子の働きが悪くなり、血液中のナトリウム濃度が上昇することで発生する高血圧。
※2 食塩非感受性高血圧とは・・・塩分の影響は受けにくく、内分泌系の異常、自律神経系の異常、遺伝的要因などで心血管の肥大肥厚や血管緊張の増大を引き起こし、血管抵抗が上昇することで発生する高血圧。
この記事の監修者
大塚 亮
おおつか医院院長。医学博士。循環器専門医。オーソモレキュラー・ニュートリションドクター(OND)認定医。大阪市立大学医学部附属病院循環器内科、ニューヨーク州 Columbia University Irving Medical Center, NewYork–Presbyterian Hospital、西宮渡辺心臓脳・血管センター勤務を経て、おおつか医院院長に就任。日本内科学会・日本循環器学会・日本抗加齢医学会に所属。
著書:「一生健康サラダ」「脱うつレシピ」「免疫力をあげるレシピ」など。詳細はこちら
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