この記事の監修者
医学博士 大塚 亮
2023.08.27
【お医者さんのコラム】リバウンドしやすい?お酒はOK?糖質制限にまつわるQ&A(中編)
カロリー計算、運動で脂肪燃焼、野菜中心の食事・・・
どれも「ダイエットといえば」で思い浮かぶ方法なのではないでしょうか。
実はダイエットに有効な方法は、カロリー計算でも運動でもありません。
あなたの食欲が落ちず、なかなか痩せないのは、脳が糖依存を起こしているから。
糖質は、たんぱく質・脂質と並び三大栄養素のひとつですが、とりすぎると肥満の原因になってしまいます。糖質を控えることで、糖依存の状態から抜け出し、次第に食欲は抑えられるというメカニズムを理解すれば、自然と痩せ始めるのです。
しかし食べる量を減らしたり、カロリーを計算したりするダイエット法と違い、糖質制限は考え始めるといろいろ疑問が浮かびます。
リバウンドしやすいのでは?お酒は飲んでもいいの?
糖質制限の不安や疑問など、気になるポイントをご紹介しています。
前編に引き続き、今回は中編をお届けします。ぜひ参考にしてみてくださいね。
▼前編はこちらから▼
【お医者さんのコラム】リバウンドしやすい?お酒はOK?糖質制限にまつわるQ&A(前編)
ぜひ参考にしてみてくださいね。
Q.主食を抜いてもお腹はすかない?
制限するのは糖質だけで、食べる量ではないので、空腹感はないはずです。肉や魚のたんぱく質と野菜は毎食かなりの量を食べても大丈夫です。
悪者扱いされる脂質も酸化した油とトランス脂肪酸は厳禁ですが、それ以外なら植物性・動物性を問わず気にせずとって問題ありません。
ちなみに小腹がすいたときはナッツや高カカオのチョコレートがおすすめです。
Q.お酒は適量でも飲んではいけない?
本気で痩せたいときは、種類にかかわらずアルコールはなるべく避けるのがおすすめ。糖質に依存した体は肝臓の糖代謝が落ちているので、アルコールも断った方がダイエット効果が上がります。カロリーオフ系のアルコールも、人工甘味料が含まれているものが多いので避けるほうがいいでしょう。
おすすめは炭酸水。のどごしに刺激があり、お茶よりは気持ち的な満足度が高いです。
とはいえ、すぐに禁酒をするのは難しいと思いますので、まずは「量を半分にする」「週のうち数日は休肝日を設ける」など、できるところから始めてみましょう!
Q.日常的に自分の血糖値を知ることはできる?
血糖値を24時間測定できる「Free Styleリブレ」という器具があります。針の付いた使い捨てセンサーを上腕部に装着し、リーダーで血糖値を読み取ります。専用のアプリをダウンロードすればスマートフォンでの測定も可能です。皮下の血糖値のため参考値ではありますが、日常的に血糖値スパイクをおこしていないかが確認できれば、深刻な状態になる前に対処もできます。
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お医者さんが薦める痩せ脳をつくる糖質オフレシピ
太る原因は、意志の弱さではなく、「脳」にあり!食事の満足度を上げるたんぱく質たっぷりの糖質オフレシピ50品掲載。
「痩せ脳」へシフトして、リバウンド知らずの体を目指しましょう。
この記事の監修者
医学博士
大塚 亮
おおつか医院院長。医学博士。循環器専門医。
オーソモレキュラー・ニュートリションドクター(OND)認定医。大阪市立大学医学部附属病院循環器内科、ニューヨーク州 Columbia University Irving Medical Center, NewYork–Presbyterian Hospital、西宮渡辺心臓脳・血管センター勤務を経て、おおつか医院院長に就任。日本内科学会・日本循環器学会・日本抗加齢医学会に所属。
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