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ドクター監修

2021.02.13

【お医者さんのコラム】食欲の暴走は糖質の摂りすぎから始まる

「インスリン」というホルモンの名前を知っていても、インスリンは一般的に血糖値を下げるホルモンだと思っている人が多いのではないでしょうか。

しかし、本来の働きは、血液中のブドウ糖分を効率よく筋肉や肝臓に取り込み、脂肪細胞にエネルギーを蓄えることです。私たちは糖質をとると、血液中に糖が増え血糖値が上昇します。すると、すい臓から上昇した血糖に応じたインスリンが分泌されます。インスリンは糖を筋肉や肝臓に運びますが、エネルギーとして利用されるため、血糖値は下がっていきます。

 

そのサイクルがうまく回っているうちはいいのですが、糖質が多い食事を繰り返していると、インスリンが過剰反応し、血液中のブドウ糖をどんどん中性脂肪に変えて脂肪細胞に溜め込んでしまうのです。

脂肪細胞に中性脂肪の備蓄が増えると、「レプチン」というホルモンが分泌されます。レプチンは、食欲を抑えエネルギーの消費を促すことで肥満を抑える働きをします。つまり、レプチンがきちんと効いていれば、糖質の摂りすぎにブレーキがかかり肥満を予防できるわけです。

ところが、残念なことに、糖質を摂りすぎてインスリンが作用し続けていると、ブレーキをかけるはずのレプチンの分泌が低下してしまいます。

レプチンが効かなくなると、満腹でも脳が飢餓状態と勘違いし、食欲が抑えられず食欲の暴走が始まります。すると、迷走神経が刺激され身体の活動が低下し、エネルギーをもっと溜めようとしてしまいます。これが肥満のメカニズムです。

 

レプチンを正常に働かせるには、インスリンの分泌が正常であることが必須です。インスリンを過剰分泌させない秘訣は、とてもシンプルです。それは糖質の摂取を控えること!

体に入る糖の量をコントロールすれば、痩せる体質をキープできるのです。


この記事の監修者

大塚 亮

おおつか医院院長。医学博士。循環器専門医。オーソモレキュラー・ニュートリションドクター(OND)認定医。大阪市立大学医学部附属病院循環器内科、ニューヨーク州 Columbia University Irving Medical Center, NewYork–Presbyterian Hospital、西宮渡辺心臓脳・血管センター勤務を経て、おおつか医院院長に就任。日本内科学会・日本循環器学会・日本抗加齢医学会に所属。

著書:「一生健康サラダ」「脱うつレシピ」など。詳細はこちら

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