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ドクター監修

この記事の監修者

薬剤師 坂井 幸子

2023.12.20

「1週間続く」便秘は健康リスクを高める?何日出ないと危ない?原因と改善方法を解説

「もう1週間もお通じがない」「1週間近く便秘でお腹が張ってしんどい」などで困った経験はありませんか。
しかし、中には数日便意がなくても不快感やお腹の張りなどがなく便秘という意識がないという方もいます。
このように便秘の症状や状態には個人差がありますが、便は体内で不要になったものでできているので、それが長時間体内にとどまっていると、腸の働きも悪くなり、体のあちこちに影響を与えてしまうので放置するのはとても危険です。

便秘状態を解消するためには、私たちの体を作る基本となる食事の見直し、体に負担をかけないような生活習慣へ改善していくことが大切。
普段の過ごし方を見直すことで、スッキリとした毎日を過ごせるようになりますよ。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

「便秘が1週間続いてる…」これって危険?

便秘とは、腸に溜まった便を十分にかつ快適に排出できていない状態のことです。また、便秘には急性便秘と慢性便秘があります。
急性便秘とは、ストレスや環境の変化などによって急に起こる便秘で、通常であれば排便をすると症状が消失します。それに比べて、慢性便秘とは、便秘の状態が慢性的に続いていることです。
実は便秘が長引いている場合には、疾患が原因となっていることもあるため、注意が必要です。また、便秘になるとお腹が張ったり、食欲が低下したりして不調を感じる方もいるので、早めの対応がおすすめです。
それでは、便秘の基準や原因などについて詳しく見ていきましょう。

3日以上?5日以上?そもそも何日出ないと「便秘」に当てはまるのか

そもそも何日便が出ていないと「便秘」に当てはまるのでしょうか。『慢性便秘症診療ガイドライン2017』では、以下の項目のうち、2項目以上を満たす場合に便秘だと診断することが望ましいとされています。

• 排便の4分の1超の頻度で、強くいきむ必要がある
• 排便の4分の1超の頻度で、兎糞状便または硬便である
• 排便の4分の1超の頻度で、残便感を感じる
• 排便の4分の1超の頻度で、直腸肛門の閉塞感や排便困難感がある
• 排便の4分の1超の頻度で、用手的な排便介助が必要である(摘便・会陰部圧迫など)
• 自発的な排便回数が、週に3回未満である

この基準から分かるように、『慢性便秘症診療ガイドライン2017』では、何日出ないと便秘に当てはまるのか定義されておらず、自発的な排便が週に3回未満の場合には便秘の疑いがあると示されています。明確な定義があるわけではありませんが、自分が便秘なのかどうかが不安な場合には、上記の基準を参考にしてみるとよいでしょう。

便秘が長引いてしまう原因

便秘が長引いている場合には、以下の4つが原因として考えられます。

• 水分の不足
• 生活習慣
• 便意の我慢
• 薬の副作用
• 消化器系の疾患

まず、水分が不足すると便が硬くなり、排出しにくくなった結果、便秘になることがあります。また、運動不足や長時間のデスクワークなどの生活習慣も、血流が悪くなることから、便秘が長引いてしまう原因となります。
また、日常的によく便意を我慢してしまう方もいるかもしれませんが、我慢する癖がついてしまうと便意をもよおす反応が鈍くなるため、便秘が長引きやすくなります。
そのほかに、薬の副作用や消化器系の疾患が原因で、便秘になることも考えられるでしょう。便秘の原因が薬の副作用や消化器系の疾患の場合には、医療機関に相談してみることをおすすめします。

便秘になりやすい・長引きやすい人の特徴

便秘になりやすい人や長引きやすい人には、以下の3つの特徴があります。

• 水分をあまりとらない
• 運動不足
• ストレスを抱えている

便秘が長引いてしまう原因として水分の不足をあげましたが、日常生活のなかで水分をあまりとらない方は便秘になりやすくなります。また、運動不足によって血流の悪化とともに便秘になるケースもあるため、専業主婦の方やリモートワークの方のように、運動の機会が少ない方も要注意です。
また、ストレスに抱えていることも便秘になりやすい人や長引きやすい人の特徴としてあげられます。ストレスによって自律神経が乱れやすくなり、腸の働きが低下した結果、便秘になるというメカニズムです。

何日くらい便秘の状態が続くと危険?

一般的な目安として、5日以上にわたって便秘が続く場合には注意が必要です。健康な方の場合、食べたものが便となり、体外に排出されるまでには、1〜3日程度かかると言われています。そのため、3日以上排便がない場合には便秘の疑いがあり、排便がない状態が数日続くと、腹痛やお腹の張りなどの症状が強くなるケースもあります。便秘の状態が5日以上続く場合には、早急に原因を探ることがおすすめです。

こんな症状が出たらすぐに対策を!危険な便秘の状態とは

便秘が続いている期間だけでなく、便の状態やその他の症状から危険な状態を判断する方法もあります。以下のような症状が見られる場合には、できるだけ早く医療機関に相談することがおすすめです。

• 便秘の症状が突然出た
• お腹にしこりがある
• 激しい腹痛がある
• 血液や粘液が混ざった便が出た
• 便が細くなった
• 嘔吐がある
• 発熱がある
• 何をしても便秘が改善しない

便秘の症状とともに、上記のような症状が現れた場合には、何かしらの疾患の恐れがあるため、早急な対策をしましょう。

便秘が1週間続くと体にはどんな影響がある?

ここまでは、便秘について基準や原因などを解説しました。しかし、便秘が1週間続くと体にはどんな影響があるのでしょうか。
以下では、便秘が長く続くことによって起きる健康リスクや、便秘の対策を始めるタイミングなどについて解説します。便秘に悩んでいる方、便秘が続いていて不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。

放置は危険!便秘が長く続くことで起きる健康リスク

便秘が長引くことで、以下のような健康リスクが考えられます。

• お腹のトラブル
• 肌トラブル
• 体臭や口臭のトラブル
• 太りやすい体質
• 疲労感やストレス
• 免疫力の低下

便秘は、腸内に便がたまっている状態のため、お腹の調子が悪くなりやすく、そのほかにもさまざまな症状が出やすくなります。便が腸にとどまった結果、体内で腐敗物質が発生し、体臭や口臭がきつくなるおそれがあるほか、疲労感やストレスを感じて、憂鬱な気持ちになることもあります。

便秘がどのくらい続いたら対策を始めた方がいい?

便秘の状態が5日以上続いており、お腹に不快感や違和感がある方は対策を始めることをおすすめします。前述のとおり、便秘は長引くとさまざまな健康リスクがあるため、早急に対応することが望ましいです。
もし、便秘の原因が疾患である場合には、便秘を放置することによって、病気の悪化にもつながることがあります。そのため、便秘の症状が現れたら、まずは日常のなかに便秘の原因が潜んでいないかを考え、改善を図ってみるとよいでしょう。
また、便秘が長引いていなくても、便秘の症状が突然出たり、お腹にしこりを感じたりする場合は、医療機関を一度受診してみてください。

1週間便秘でも特に気にならないけど…何か対策は必要?

なかには、1週間便秘になっていてもほとんど症状が出ないという方もいるかもしれません。しかし、もし自覚症状がなかったとしても、なんらかの対策をすることがおすすめです。
たとえ体調不良やお腹の不調がない場合でも、便秘が長期間続くことによって、ある日突然お腹のトラブルや肌トラブルといった症状が現れる可能性があります。そのため、とくに気になる症状や不安がなかったとしても、便秘を放置することは健康リスクになると考えて早めに対策をしてみるとよいでしょう。

腸の働きを活発にして頑固な便秘を解消!

便秘を解消するためには、腸の働きを活発にさせることがポイントとなります。腸の働きを活発にして適切に消化活動ができるようになると、便がたまりにくくなり、便秘になることを防ぎます。
しかし、腸の働きを活発にするにはどのような方法が効果的なのでしょうか。以下では、腸の働きを活発にして頑固な便秘を解消する方法について解説します。

腸によい食材を積極的にとる

まずは、腸によい食材を積極的にとる方法があげられます。具体的には、お腹の調子を整える栄養素や、腸の働きを促進する栄養素が含まれた食材などです。これらの食材は腸の活発化を促し、食べたものを消化しやすい環境を作るため、消化不良による便秘を避けることにつながります。
また、腸によい食材を積極的にとるだけでなく、1日3食を決まった時間に食べたり、暴飲暴食を避けたり、バランスのよい食事を心がけたりすることもおすすめです。複数の対策を同時に実践できると、便秘解消の効果が得られやすくなるでしょう。
以下の記事では、腸によい食材や栄養素、おすすめのレシピに関して紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

起きてすぐ・食前にコップ1杯の水を飲む

朝起きてすぐにコップ1杯の水を飲むことは、就寝中に消費した水分を補給できるだけでなく、腸を刺激して目覚めさせ、働きを活発にすることにつながると言われています。そのため、起床後にコップ1杯の水を飲むことを習慣にできると、便秘になりにくい生活習慣に一歩近づくことができます。
また、冷たい水を空っぽの胃の中に入れると、胃や腸が刺激されて腸の働きが活発になり、自然な便意を促すとされているため、食前にもコップ1杯の水を飲むことがおすすめです。さらに水分不足を防ぐために、朝や食前だけでなく、適度な水分補給もあわせて習慣化できるとよりよいでしょう。

簡単な運動で筋力をつける

筋力の低下により腹筋の力が弱まったことで、便を押し出す際の力が足りずに、便秘になってしまうことがあります。そのため、筋力不足が原因である場合には、適度な運動習慣によって便秘を解消できることもあります。
とくに、以下の運動は、便秘の解消効果が期待できるでしょう。

• 筋トレ
• ウォーキング
• 腰ひねり動作

筋力をつけるといっても、過度に負担をかけて鍛える必要はなく、排便に必要なだけの筋力を鍛えられれば十分です。そのため、自宅で簡単にできる腹筋トレーニングである上体起こしがおすすめです。
なお、腹筋だけでなく、全身の筋力も鍛えられるウォーキングや、腸を刺激する腰ひねり動作なども便秘解消につながる運動です。まずは短い時間からでも挑戦してみてくださいね。

まとめ

便秘が1週間続いている場合には、疾患が原因となっている可能性があるため、数日間にわたって便が出ないときには注意する必要があります。また、便秘の症状が突然出たり、お腹にしこりがあったりなどの症状がある場合には、早急に医療機関へ相談しましょう。
便秘が1週間続くと、お腹のトラブルや肌トラブルなどの原因にもつながるため、5日以上便秘が続く場合には対策することがおすすめです。

もし、便秘を解消したい場合には、以下のような対策を試してみてください。

• 腸に良い食材を積極的にとる
• 起きてすぐ・食前にコップ1杯の水を飲む
• 簡単な運動で筋力をつける

小さな心がけから実践できる対策法もあるため、まずはできることから挑戦してみるとよいでしょう。

この記事の監修者

薬剤師

坂井 幸子

薬剤師。病気の「治療」と「予防」両方大切だと考え、健康と食物の関係を日々研究。
生活の中で体に必要な栄養を補い、正しいコンディションで過ごせるように栄養学の観点から健康と美容をサポートすることを得意としている。

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