この記事の監修者
医学博士 大塚 亮
2022.12.06
今注目の食物繊維「イヌリン」とは?食後血糖値の上昇を抑える効果的な方法を解説
糖質は体を作る上で必要なエネルギー源であるものの、とりすぎは禁物。糖質のとりすぎは、食後の血糖値の急上昇を招き、やがて健康リスクを引き起こす原因となってしまいます。少しでも長く元気な体を維持するためには、食後血糖値のコントロールは欠かせません。
食後血糖値のコントロールのために「お酒や甘いものの量を減らしている」「腹八分目の食事を心がけている」「毎日、適度に運動している」「味付けを薄くしている」など意識している人も多いでしょう。
そんな方へおすすめしたいのが、水溶性食物繊維の「イヌリン」。あまり聞きなじみがないかもしれませんが、食後の血糖値の上昇をしっかりサポートしてくれます。
1.食後の血糖値の上昇を抑える水溶性食物繊維「イヌリン」がすごい!
食物繊維は食後血糖値の上昇をゆるやかにする
食物繊維といえば、ダイエットやお通じ改善に役立つというイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、その他にも食物繊維には食後血糖値の上昇をゆるやかにするという働きがあります。
食物繊維は、大きく分けて「水溶性食物繊維」「不溶性食物繊維」に分けられます。
「水溶性食物繊維」は、腸内で水に溶ける性質をいかしてネバネバしたゲル状に変化し、食べ物がゆっくり移動します。そうすることで糖質の吸収もゆるやかになり、食後の血糖値の急上昇を抑制してくれるのです。
水溶性食物繊維の中でも特に「イヌリン」に注目!
水溶性食物繊維には、菊芋やゴボウなどに含まれるイヌリン、野菜や果物に含まれるペクチン、こんぶやわかめなどのヌルヌル成分であるアルギン酸などがあります。
なかでもイヌリンは、食後の血糖値の上昇を抑える機能が報告されており、食後の血糖値の上昇が気になる方にはおすすめです。
2.イヌリンがしっかりとれる食べ物とは?
イヌリンが豊富に含まれているのは菊芋
イヌリンが含まれる食材には、菊芋・ゴボウ・チコリなどがありますが、特に菊芋はその含有量が豊富で、ゴボウの3倍とされています。
菊芋は「芋」という言葉が入っていますが、実は芋ではなくキク科ヒマワリ属の植物で、芋とは全く異なる植物です。菊のような花を咲かせ、根元は芋のように見えるため、菊芋と呼ばれるようになったと言われています。
ここまで読んで、「さっそく菊芋を食べてみよう!」と興味を持っていただいた方もいるでしょう。
しかし、菊芋はスーパーでいつでも買えるものなのでしょうか。
実は菊芋は、なかなか手に入れることができない食材。収穫時期が11月~3月頃までと限られているだけでなく長期保存が困難、さらに収穫後はイヌリン量がどんどん減少…
また、形が生姜のようにゴツゴツしており皮をむくなどの下処理も大変です。
生で食べるよりも簡単!「料理が面倒」「時間がない」そんな方はサプリで手軽に摂取
食後の血糖値の上昇をおさえるためには、イヌリンが含まれた食材が役立つということがお分かりいただけたかと思います。
しかし、
・イヌリンが豊富に含まれている菊芋は調理するのは面倒そう
・そもそも仕事で忙しくて、普段から料理をしない
・生の菊芋は収穫後どんどんイヌリン量が減ってしまう
といったように、生の菊芋に対しハードルの高さを感じている方もいるかもしれません。
そんな方の味方になるのがサプリです。
サプリなら、収穫後菊芋をすぐに乾燥加工できるので、イヌリン量が減少する心配はありません。
いつでもどこでも水と一緒に手軽に飲めて継続もしやすく、毎日決まった量のイヌリンを摂取することができます。
ナチュレライフ「金の菊芋」は菊芋99%含有!菊芋のパワーをまるごとサプリに◎
金の菊芋は独自技術により、主成分である菊芋を99%含ませることに成功した超高純度サプリメント。一般的なサプリメントは本当に重要な成分は少ししか入っていない場合もあるので、菊芋サプリを選ぶ際は主成分の純度も大切です。
また収穫後次第に減少してしまうイヌリンですが、金の菊芋は収穫後すぐに乾燥加工を行った菊芋を使用しており、一定のイヌリン量をキープしています。
健康な毎日を過ごすためには、普段の食事や生活習慣を意識することが大切です。「甘いものやお酒を控える」「適度な運動をする」などの工夫も続けながら、時にはサプリも上手に頼って、食後の血糖値の上昇をゆるやかにおさえていきましょう。
この記事の監修者
医学博士
大塚 亮
おおつか医院院長。医学博士。循環器専門医。
オーソモレキュラー・ニュートリションドクター(OND)認定医。大阪市立大学医学部附属病院循環器内科、ニューヨーク州 Columbia University Irving Medical Center, NewYork–Presbyterian Hospital、西宮渡辺心臓脳・血管センター勤務を経て、おおつか医院院長に就任。日本内科学会・日本循環器学会・日本抗加齢医学会に所属。
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