この記事の監修者
薬剤師 坂井 幸子
2024.05.08
老け顔に見えるのは○○のせい?年齢より上に見られる原因と若見え対策について徹底解説!
スキンケアやメイクをする時、ついつい気になる肌の変化。
「シワが増えてきた」「シミはできるだけ隠したい」「ほうれい線が気になる」など
エイジング世代の方はこのようなお悩みを持つ方が少なくありません。
シミやシワなどが目立つようになると、見た目年齢にも影響し、疲れが目立ったり、元気がないように見えたりなど、いわゆる「老け顔」になってしまいます。
この記事では、老け顔に見えてしまう特徴・老け顔になる原因、若見えする対策についてご紹介しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
私って老け顔?実際の年齢より上に見られやすい特徴とは
実際の年齢よりも上に見られると、すこし落ち込んでしまいますよね。実は、顔が老けて見えてしまう特徴には、共通するエイジングサインがあります。
以下では、どのような特徴が見た目年齢に影響を与えてしまうのかについて、詳しく解説していきます。
シミやくすみ
顔にシミやくすみがあると、実際の年齢よりも老けて見えやすくなります。シミは、紫外線の影響や加齢によるメラニン色素の沈着、くすみは、血行不良や肌の乾燥、ストレスなどが原因となって表れます。
シミやくすみが目立つと、肌の一体感が損なわれ、肌のトーンが不均一になるため、肌全体がくすみ、老け顔に見られやすくなります。そのため、肌の健康を保ち、シミやくすみの予防や改善に努めることが、若々しい外見を維持するうえでは重要です。
シワ
顔のシワは、肌の老化を示すサインの一つで、主に加齢や肌の乾燥や紫外線の影響、喫煙といった環境要因、生活習慣などによって引き起こされます。
また、シワは以下ようなパーツにできやすいので、注意しましょう。
• 口元
• 目周り
• 首
• おでこ
• 眉の間
たるみや輪郭の変化
たるみや輪郭の変化が表れている方は、筋肉の衰えによる影響を受けているかもしれません。顔の表情筋が衰えると、血行が悪くなり顔の輪郭が崩れ、とくに頬や顎周りがたるんで見えやすくなります。
さらに、重力の影響も加齢によるたるみを促進します。口角が上がっているだけでも若々しく見えるため、日頃から表情筋を意識して使うようにし、たるみや輪郭の崩れを予防しましょう。
ほうれい線
ほうれい線は、口の両側から下に向かって走る、縦に伸びたシワのことで、とくに笑ったり、話したりする際に表れます。加齢による肌のハリや保湿力の減少、表情筋の衰えなどによって引き起こされ、メイクでも隠しきれないため、目立ちやすいエイジングサインです。
老化スピードを早めるかも?老け顔に見えてしまう原因
顔の老化は、加齢だけではなく、生活習慣や環境の影響も大きいといわれていますが、老化スピードを早める原因をしっかり知っておくことで対策が可能です。主な原因としては、肌の乾燥や血行不良、紫外線ダメージ、顔の表情筋などがあげられ、スキンケアや生活習慣の見直しなどの対策が大切です。
以下では、老け顔に見えてしまう原因と対策について、詳しく解説するので、ぜひチェックしてくださいね。
肌の乾燥
肌の乾燥は、季節の変わり目やエアコンなどによって引き起こされることもありますが、年齢とともに保湿力が低下することによる影響も少なくありません。肌の水分量が減少すると、シワやくすみ、ほうれい線になりやすく、結果的に老けて見えてしまうのです。
なお、肌の感想はさまざまなエイジングサインの原因となるため、保湿力が高いスキンケア用品を使用したり、空調が直接当たらないようにするなどの対策が大切です。
血行不良
血行不良と聞くと、冷え性や腰痛・肩こりなどのイメージが強いかもしれませんが、実はエイジングサインの原因にもなりえます。血液は体内で栄養を運ぶ役割をしているため、血行不良の状態だと肌の細胞に十分な栄養が行き渡らず、さまざまな肌トラブルにつながるのです。
とくに、以下のような症状が出ている方は、血行不良の可能性があるため要注意です。
• 吹き出物ができやすくなった
• 肌がくすんできた
• 便秘になりやすい
• 肩が凝りやすい
• 下半身が冷える
• 生理痛がひどい
紫外線による光老化
紫外線対策が不十分だと、紫外線によるダメージが肌に蓄積していき、シミやシワなどが増え、光老化を起こす可能性があります。肌が老化する原因は、年齢によるものよりも、紫外線による影響が大きいといわれており、紫外線対策はとても重要なのです。
具体的な紫外線対策については、のちほど紹介するので、ぜひチェックしてくださいね。
運動不足による筋力の低下
老け顔に見えやすくなる原因としては顔の筋肉の運動不足があげられます。
目や口を動かしている表情筋も筋肉の一種であるため、使わないと徐々に衰えてしまい、顔の筋力が低下すると老けた印象を与える要因に。
とくに、表情が乏しくなっていると感じる方は要注意で、このまま放置すると老け顔が進んでしまう可能性があるので、意識的に表情筋を動かしていきましょう。
実年齢より少し若見えしたい!老け顔を目立たせない対策
実年齢と比べて上に見られるよりは、少しでも若く見られる方が嬉しいもの。
年齢とともにエイジングサインは表れやすくなりますが、少しでも老け顔を目立たせないように工夫することで、今よりも若々しく見せられるはずです。
続いて、老け顔を目立たせないための効果的な対策法について、みていきましょう。
正しいスキンケアで乾燥から守る
前述のとおり、年齢を重ねると肌の保湿力が低下し、乾燥しやすくなります。乾燥した肌はシワやたるみを引き起こし、老け顔を強調してしまう原因となるため、正しいスキンケアをおこない、肌を乾燥から守ることが重要です。
とくに乾燥が気になる季節やエアコンの効いた室内では、こまめな保湿ケアが必要です。保湿力の高いスキンケア用品を選んだり、加湿器を使ったりして、肌の乾燥を防ぎましょう。
マッサージやストレッチで血行促進
顔のマッサージやストレッチをすると、顔の筋肉が柔らかくなり、血行が促進されることから、顔色が明るくなり、若々しい印象を与えます。マッサージやストレッチはハリやたるみの予防策として効果的なので、年々肌のハリがなくなってきたと感じる方は積極的に取り入れることがおすすめです。
以下では、口の筋肉を鍛え、顔のたるみを予防するストレッチを紹介します。座りながら簡単にできるので、ぜひ試してみてくださいね。
【たるみ予防のストレッチ】
1.口を大きく開けて、「あ」と発声
2.口を横に引き、口角を上げて、「い」と発声
3.口を前に突き出し、頬をすぼめながら、「う」と発声
4.口を大きく開けて、唇を内側に巻き込むように、「え」と発声
5.口を前に突き出して、「お」と発声
★各動作を5秒間キープし、5回繰り返してください。
【ほうれい線予防のマッサージ】
1.頬骨の下に中指と薬指を入れて、5秒間軽く押す。
2.指先を使って小さく円を描くように、頬を軽くマッサージ。この動作を5回繰り返します。
3.耳のうしろに指を滑らせて、5秒間ほど軽く押す。そのあとくるくるとマッサージを5回おこないます。
発声トレーニングは口の周りの筋肉を動かしてたるみを予防でき、頬骨にかけておこなうマッサージは、ほうれい線の予防に効きます。とくに、頬杖をつく姿勢が癖になっている方や、表情筋をあまり使わない方は、ほうれい線が表れやすいため、意識的に改善することが大切です。
また、「への字口」の癖も、頬や口周りのたるみの原因となりますので、口角をあげたり、普段から表情筋を意識したりして対策をしてみましょう。
ポイントメイクでナチュラルに見せる
老け顔を目立たせない対策法の一つとして、ポイントメイクでナチュラルに見せる方法もあります。
たとえば、コンシーラーで気になるシミやクマ、毛穴などをカバーすると、エイジングサインをナチュラルに隠すことができます。ただし、厚塗りにしすぎると、かえって乾燥が進んでシワが目立ちやすくなる可能性があるので注意が必要です。
自然な仕上がりになるよう、メイクの方法も工夫してみましょう。
いつまでも若々しい肌へ!老け顔を作らない生活習慣対策
若々しい肌を保つためには、日々の生活習慣がとても重要です。良質な睡眠や老化防止に効果のある食事、適度な運動、ストレス管理などが健やかな肌をサポートします。
また、紫外線対策や適切なスキンケアも欠かせません。老化のスピードを早めることなく、老け顔を防ぐための生活習慣を意識して取り入れることで、美しい肌を保てるでしょう。
紫外線対策で太陽光をしっかりブロック
前述のとおり、紫外線は肌の老化を招き、老け顔を引き起こす原因の一つとなるので、紫外線対策は毎日しっかり行いましょう。具体的には、日焼け止めを塗る、帽子・サングラス・アームカバーを着用するなどして肌を紫外線から守ること。
また、紫外線が強い時間帯はなるべく外に出ないことも対策法の一つです。散歩や買い物の時間をずらすなど、できるだけ紫外線のダメージを与えないように心がけてみてください。
なお、紫外線はくもりの日や、涼しい日でも差し込んでいるため、日差しが強くないからといって日焼け止めを塗らないのは危険。季節や天候問わず、1年を通して日焼け止めは使用するようにしましょう。
抗酸化作用のある食事で体をサビさせない
体がサビることを「酸化」といいます。「酸化」とは、紫外線や強いストレス、食生活の乱れなどが原因で発生した活性酸素によって引き起こされます。「酸化」は健康への影響だけでなく、肌にもダメージを与えてしまうのです。そのため、抗酸化作用のある食事を積極的に摂取することが大切です。
抗酸化作用のある食品には、体内の酸化を防ぎ、コラーゲンの生成を促したり、肌を紫外線から守ったりする効果があるほか、シミやシワの予防も期待できます。体のサビを防ぐには、ビタミンE、ポリフェノール、ミネラル、カロテノイドなどが含まれる食材がおすすめ。
具体的には、野菜や果物、ナッツ類、青魚などがあげられ、これらの食品をバランスよく摂取することで、体内の酸化ストレスを減少させ、肌の老化予防につながるでしょう。
適度な運動を習慣にする
適度な運動には、血行促進によって肌のターンオーバーを促す効果があり、肌老化予防に期待できます。毎日運動をするのが難しい方は、週1回でも運動を取り入れてみましょう。
また、運動が苦手な方は、ウォーキングやヨガなど、負荷が軽めの運動を、まずは短い時間から挑戦してみてください。適度な運動を習慣化して、健康的な体と肌を目指しましょう。
質の良い睡眠でターンオーバーを促す
質の良い睡眠をとると、肌のターンオーバーが活性化し、肌の再生や修復を促すことが可能です。睡眠中は肌の代謝が活発になり、老廃物が排出されることから、良質な睡眠は肌のくすみを軽減しやすくなります。
睡眠の質を高めるには、寝る前に湯船にゆっくり浸かる、ホットドリンクで体を温める、好きなアロマの香りを嗅ぐなどリラックスできる環境を整えることが効果的です。逆に、カフェインを大量に摂取したり、寝る前にスマホやタブレットでブルーライトの光を浴びてしまうと、寝つきを悪化させる要因になってしまうので控えるようにしましょう。
また、睡眠によって十分な休息をとると、ストレス軽減にもつながるので、心身の健康状態を維持することにも繋がります。
まとめ
実年齢よりも老けてみられやすい顔の特徴には、シミやくすみ、シワ、ほうれい線などがあり、老け顔の原因は、肌の乾燥や血行不良、紫外線のダメージによる光老化、運動不足による筋力の低下です。若々しく、老け顔を目立たせないためにも、保湿力の高いスキンケアをおこなうことや顔のマッサージやストレッチで表情筋を動かしてあげること、シミやくすみが目立つ箇所はポイントメイクで自然に見せてあげることが大切です。
老け顔は生活習慣の対策をおこなうことで予防ができるので、紫外線対策や抗酸化作用のある食事をとり、適度な運動をして質の良い睡眠をとりましょう。日常生活から意識していくことで予防できるので、ぜひ今日からでも取り入れられることを自分のペースで試してみてくださいね。
この記事の監修者
薬剤師
坂井 幸子
薬剤師。病気の「治療」と「予防」両方大切だと考え、健康と食物の関係を日々研究。
生活の中で体に必要な栄養を補い、正しいコンディションで過ごせるように栄養学の観点から健康と美容をサポートすることを得意としている。
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