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この記事の監修者
LHJリンパケアマスター 木村 友泉
2024.11.26
【勝手にリンパが流れる体へ】全身をくまなく巡るリンパで体が整う!リンパにはどのような働きがあるの?
「リンパ」とは、「リンパ管」と、リンパ管の中を流れる「リンパ液」、そしてリンパ管の随所に存在する「リンパ節」の3つの総称です。
リンパは体内で2つの大きな役割を担っています。
①デトックス機能:体内の老廃物を回収して排出する
②免疫機能:抗原(病原菌やウイルス)の侵入を防いで感染症などから身を守る
今回は、リンパの役割である①デトックス機能②免疫機能について詳しくご紹介していきます。
リンパの仕組みを知って、ぜひリンパケアを始めてみませんか。
体の中で不要になった老廃物を除去!リンパが体内を浄化
リンパが体内で担っている重要な役割のひとつが浄化作用です。
活動エネルギーを利用したり体をつくる材料にしたりするために必要な酸素や栄養は、心臓から送り出された血液によって全身の細胞に届けられます。
血液の血しょう(血液の液体成分)は、毛細血管の隙間から染み出して、細胞間の組織液となって細胞のまわりを取り囲みます。各細胞はこの組織液の中にある酸素や栄養を受け取ってエネルギー代謝や細胞の合成を行い、代わりに二酸化炭素や老廃物を排出します。
細胞の周囲の組織液は、これらを回収してリンパ管へと移動。リンパ液となって、心臓へと向かいますが、その途中要所に存在するリンパ節で浄化されます。
リンパ節にはフィルターのような構造の組織があり、老廃物を除去しリンパ液をクリーンな状態にしてリンパ管へ戻します。
つまり、リンパの流れが滞ってしまうと、排出された二酸化炭素や老廃物が回収されず、体のあちこちで滞って、さまざまな不調の原因となってしまうのです。
リンパの免疫機能で体を外敵から守る!
リンパの働きとしてもうひとつ重要なのが、免疫機能です。
侵入してきた抗原(病原菌やウイルス)を退治してさまざまな感染症から体を守り、健康な状態を保つように働く免疫細胞は、リンパに数多く存在しています。
特に、リンパ管の中継ポイントにあたりリンパ節には多くの免疫細胞が集結し、侵入してきた抗原に対して、免疫細胞はそれぞれに自分自身の役割を果たし、下記のようにチームワークで戦います。
たとえば、外敵に対して最初に働くのが「マクロファージ」。侵入してきた外敵はなんでも食べて退治してくれます。また、「好中球」も外敵を食べて処理してくれる免疫細胞のひとつです。それでも負けずに侵入してくる外敵には、「マクロファージ」や「樹状細胞」が連絡係として働き、司令塔の「ヘルパーT細胞」に敵の情報を伝達。情報を受け取った「ヘルパーT細胞」の指示により、「キラーT細胞」や、抗体を作って戦う「B細胞」などが働いて、外敵を撃退します。さらに、「メモリーB細胞」は退治した抗原を記憶して次の侵入に備える機能も。また、「NK(ナチュラルキラー)細胞」は常に体内を巡回し、外敵を見つけて処理します。
リンパ節が腫れる、発熱する、痛むといった症状は、免疫細胞が外敵と戦っているサイン。
また、リンパ節で撃退された病原菌の残がいは、「マクロファージ」が処理しています。
リンパがきちんと流れる体をキープすることは、全身の健康にもつながります。
そしてリンパがスムーズに流れれば、誰もがもっと美しくなりますよ。
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この記事の監修者
LHJリンパケアマスター
木村 友泉
LHJリンパケアマスター。薬剤師。「LHJ 健美研究所」代表。
独自の美容健康理論を応用した美肌、くびれ、小顔セミナーが好評。
メンタルバランスを整え、体の緊張をほぐすリンパケアを駆使して多くの顧客のパーソナルケアにあたっている。
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