この記事の監修者
医学博士 大塚 亮
2021.04.29
【お医者さんのコラム】実は不健康!?いいと誤解されがちな「思い込み食習慣」とは
あなたは大丈夫?思い込み食習慣チェック
近年は健康意識の高まりから、ダイエットや食事制限を自己流で行っている人が多いようです。ところが、なかにはかえって健康に悪影響を及ぼしてしまう「思い込み」も。
次のような食事の摂り方に、心当たりはありませんか?
□朝なら甘いものを食べてもOK
□ビタミン摂取のため、フルーツやスムージーをたっぷり摂る
□脂質を抑えるため、肉や油は控える
□カロリーを抑えるため、食事は野菜中心
□現代人は食事の摂りすぎなので、1食減らす
実は、こうした食生活が「だるい」「体が重い」「イライラしやすい」といった、不定愁訴の原因になっている場合があるのです。
糖質を控えながら、すべての栄養素をバランスよく摂ることが大切
まず、「夜に甘いものを食べると太るから、かわりに朝食べる」という人。空腹状態で糖質の多い食べ物を摂ると、血糖値の乱高下を起こしてメンタルも不安定になってしまいます。フルーツも実は糖度が高く、摂りすぎに気をつけたい食べ物のひとつです。
また、脂質の摂りすぎには注意すべきですが、たんぱく質はしっかり摂りたい栄養素です。不足すると、心身の機能を維持するホルモンや酵素などを作れなくなってしまいます。
たんぱく質のほかにも、ビタミンB、鉄、亜鉛、ビタミンDなど、心身のバランスに必要な栄養素はたくさんありますが、夕食をサラダだけにしたり、食事量を極端に減らしたりしていると、これらの栄養素をきちんと摂ることはできません。
食事の基本は、「バランス」です。甘いものや炭水化物の摂りすぎに気をつけながら、すべての栄養素を毎日適量摂ること。
これを1か月意識して続けてみると、心身の調子がだんだん変わってくるのを実感できるはずですよ。
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この記事の監修者
医学博士
大塚 亮
おおつか医院院長。医学博士。循環器専門医。
オーソモレキュラー・ニュートリションドクター(OND)認定医。大阪市立大学医学部附属病院循環器内科、ニューヨーク州 Columbia University Irving Medical Center, NewYork–Presbyterian Hospital、西宮渡辺心臓脳・血管センター勤務を経て、おおつか医院院長に就任。日本内科学会・日本循環器学会・日本抗加齢医学会に所属。
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